2019.05.21
第11回 家族会(遺族会)
令和元年5月18日(土)に当院緩和ケア病棟にて『家族会』を開催致しました。
『家族会』は年に1回、緩和ケア病棟で、大切な人とお別れをされたご家族様にお声かけさせていただき、共に思いを語り合うひと時を過ごすことができたらと開催しております。
会の始まりに、緩和ケア病棟の担当医でもある院長の前田医師より、挨拶を兼ねて日頃より大切にしている思いを話させていただきました。
今回は、14組のご家族様(23名)にご参加いただき、亡くされて1年経たない方や7回忌を終わられた方等、亡くされた時期は違うけれど、それぞれの方のお話を聞かれて共感をされたり、お話をされている内に思い出して涙されたりと、同じ境遇の方たちの中、様々な思いで語り合われていました。
また、日頃よりボランティア活動に来て頂いている方もお手伝いしてくださり、淹れ立てのコーヒーやドリンクもご準備してくださいました。
会の間に、熊大医学部アンサンブル部の皆さんに素敵な演奏をしていただき、とても心が癒される空間となりました。
参加いただいたご家族様からは、「亡くして2年経ったけれど、最初の1年は後悔で、あれをしてあげればよかったという思いでいました。2年目になるとまた変わってくる。1年目は悲しい。2年目は寂しい。今日は懐かしいあの人に逢いたいとの思いで来ました。今日をわくわくして来ました。」「お墓に行くのとは違って、昨年も参加したけれど、この会は特別なもので、また来たいです。」「元気な方々の笑顔、元気づけられる話をうかがうことが出来たこと、母も一緒に来てもらえると元気をいただけたなぁと感じました。1人でくよくよ考えるよりも、この場所で分ち合えたらと思いました。本当にお世話になり、ありがとうございました。父がとても幸せだったと感じました。」「会は長く続けるほど味わいが深くなるようです。計画は大変でしょうが宜しくお願いします。ゆったりとした気分を味わうことが出来ました。ありがとうございました。」とのお言葉をいただきました。
会の終わりには、また来年も来ますとたくさんの方に言っていただき、ほとんどの方が笑顔で挨拶をして帰られました。
皆様と共に大切な時間を過ごさせて頂きました事を、私ども一同感謝致しております。