排尿障害のお悩みは、
すっきりぐっすり排尿外来へ

ごあいさつ

夜間頻尿や尿もれ、尿の勢いが弱いなど排尿に関わる悩みは人には言いづらく、病院にかかろうとしても二の足を踏んでしまうこともあります。しかし、これらのお悩みは、皆さまのQOL(生活の質)に大きく関わります。お薬や行動療法などで改善できることもありますので、お気軽にご相談ください。

そのほか、血尿や膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎などの尿路感染症、尿路結石、前立腺がんなどの泌尿器科腫瘍から男性更年期障害やEDまで、さまざまな泌尿器科疾患全般を診療いたします。皆様がスッキリとした気持ちで過ごしていただけるよう、診療を通してお手伝いいたします。

医師紹介

上級顧問/泌尿器科医長
吉田 正貴 (よしだ まさき)

経歴
  • 国立長寿医療研究センター副院長
  • 夜間頻尿診療ガイドライン 第2版 作成委員長
  • 日本泌尿器科学会指導医
  • 日本排尿機能学会評議員
  • 日本腎臓学会専門医
  • 日本透析医学会専門医
  • 日本老年泌尿器学会評議員
  • 日本性機能学会評議員
  • 日本がん治療認定医
  • 医学博士
所属学会
  • 国際禁制学会
  • 国際泌尿器科学会
  • アメリカ泌尿器科学会
  • 欧州泌尿器科学会 など
TV出演
  • NHK『ためしてガッテン!』
  • 朝日放送テレビ『名医とつながる!たけしの家庭の医学』 など

主な診療領域

※診察内容・治療については、当院での実施内容を記載しています。

排尿障害

排尿障害とは

排尿障害には、膀胱に尿を貯める機能に異常をきたす蓄尿障害と、膀胱から尿を排出する機能に異常をきたす尿排出障害があります。排尿障害は年齢を重ねるにつれ頻度が高くなり、お悩みの方は増えてきます。正しい対処法により改善できますので、ご相談ください。夜間頻尿についてはこちら

夜間頻尿
夜間頻尿とは

就寝後に1回以上トイレに起きることを「夜間頻尿」と呼びます。60代では7~8割の方が1回はトイレに起きるのは、まだ通常範囲と言えますが、その回数が増え、睡眠不足で昼間眠くなるようなら、適切な治療が必要です。近年、夜間頻尿の研究が進み、2020年におよそ10年ぶりに夜間頻尿診療ガイドラインが新しくなりました。長らくお悩みの方も一度ご相談ください。
夜間頻尿について

症状
  • 夜間、1回以上トイレに起きる
  • トイレに起きるためよく眠れない
診察内容
問診、尿検査、超音波検査、排尿日誌の記載
治療について
生活指導、食事療法、運動療法、薬物治療など検査結果に応じた治療を行います。
頻尿
頻尿とは

排尿の回数が多い状態のことを頻尿と言います。正常な昼間の排尿回数は7回以下とされています。頻尿にはさまざまな原因があり、利尿作用のある飲物をよく飲む、水分を摂りすぎるといった生活習慣や、緊張しやすい・体温が低いといった体質や加齢による体の変化によっても引き起こされます。膀胱炎や過活動膀胱、前立腺肥大症、糖尿病、高血圧、子宮筋腫といった疾患も原因となります。

症状
  • 昼間に8回以上トイレに行く
  • トイレが近いと感じる
診察内容
問診、尿検査、超音波検査など
治療について
生活指導、食事療法、運動療法、薬物治療など検査結果に応じた治療を行います。
尿失禁(尿漏れ)
尿失禁(尿漏れ)とは

自分の意志と関係なく尿が漏れてしまうことをいいます。恥ずかしくて相談しづらいと感じている方が多いですが、お悩みの方の多い疾患です。尿失禁にはさまざまな症状があり、原因・症状に応じた治療法があります。治療により生活の質の改善も見込めますので、ぜひご相談ください。

症状
  • お腹に力が入ったときに尿が漏れてしまう(重い荷物をもつ、くしゃみや咳をするなど)
  • 急に尿意をもよおし、トイレに行くまでに間に合わずに漏れてしまう
  • 尿意はあるが尿が出せず、少しずつ漏れ出てしまう
診察内容
問診、尿検査、超音波検査など
治療について
生活指導、運動療法、薬物治療など
過活動膀胱
過活動膀胱とは

通常の尿意は、膀胱に尿が溜まるにつれて徐々に強く感じるようになり、よほどでない限り我慢ができます。しかし、過活動膀胱では、膀胱が過敏になっているため、膀胱に尿が十分にたまっていないにもかかわらず、強い尿意を感じます。尿意を我慢できないと尿漏れを起こすこともあります。トイレが気になって外出や旅行ができない、しょっちゅうトイレに行かなくてはならない、夜中にトイレに起きてしまう…など、生活の質が左右されてしまうのも特徴です。

症状
  • 尿意切迫感がある(急に我慢できないほど強い尿意を感じること)
  • トイレまで間に合わず漏らしてしまう
  • トイレに行く回数が多い
診察内容
問診、尿検査、超音波検査、排尿日誌の記載など
治療について
生活指導、運動療法、薬物治療など
前立腺肥大症
前立腺肥大症とは

前立腺肥大症は良性の疾患で、進行して前立腺がんに変化することはありません。合併症を伴わなければ前立腺肥大症の治療も必要ありませんが、排尿障害の原因になることのある疾患です。

症状
  • トイレの回数が多い
  • 尿の勢いが弱い
  • お腹に力を入れないと尿が出ない
  • 尿を出すのに時間がかかる
  • 尿の切れが悪い
  • 残尿感がある
  • 急に我慢できないほど強い尿意を感じる
診察内容
問診、尿検査、超音波検査、排尿日誌の記載など
治療について
生活指導、運動療法、薬物治療など

尿路・性器感染症

尿路・性器感染症とは

細菌やウイルスなどの侵入により、尿路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)・男性性器(精巣や前立腺)に起こる感染症のことを言います。さまざまな症状を引き起こします。

膀胱炎
膀胱炎とは

膀胱炎にもいくつかの種類がありますが、最も多いのは急性膀胱炎です。普段は大腸や直腸にいる腸内細菌が、何らかの原因で外尿道口から入り、膀胱の中で増殖することで引き起こされます。

症状
  • トイレが近くなる
  • 排尿の終わりに痛みを感じる
  • 残尿感がある
  • 尿が濁る(時には血尿が出ることも)
診察内容
問診、尿検査と細菌検査、超音波検査など
治療について
主に抗菌薬による薬物治療など
腎盂腎炎
腎盂腎炎とは

腎盂腎炎は腎臓で細菌などが増殖した状態です。膀胱炎に引き続いて起こることもありますが、そうではないこともあります。排尿障害のある状態で感染すると細菌の侵入リスクが高くなります。

症状
  • 悪寒
  • 高熱
  • 背中が痛い
  • 吐き気・嘔吐
  • 尿が濁る
診察内容
問診、尿検査と細菌検査、超音波検査など
治療について
主に抗菌薬による薬物治療など(入院が必要なこともあります)
前立腺炎
前立腺炎とは

急性前立腺炎と慢性前立腺炎があり、急性前立腺炎の原因のほとんどが大腸菌の感染です。急性前立腺炎を発症すると高熱や悪寒、倦怠感、尿が出にくいといった症状を起こします。急速に進行し、重症化する危険性もあるため、早期治療が大事です。また、ペニスや会陰部(陰嚢から肛門の間)、下腹部の痛みや不快感、排尿時の痛みや違和感などさまざまな症状がみられる慢性前立腺炎もあり、30~50代によく見られます。

症状
  • 高熱
  • 悪寒
  • 倦怠感
  • 尿が出にくい
  • ペニスや会陰部(陰嚢から肛門の間)、下腹部の痛みや不快感
診察内容
問診、尿検査と細菌検査、超音波検査など
治療について
主に抗菌薬による薬物治療など(急性前立腺炎では入院が必要なこともあります)

尿路結石症

尿路結石症
尿路結石症とは

尿路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)内で、カルシウムや尿酸などが結晶化して結石ができます。小さなものであれば自然に排出されることもありますが、場所や大きさによっては結石が尿路をふさぎ、強い痛みを引き起こします。感染や代謝異常、食生活、寝たきり状態などが原因のこともあります。

症状
  • 腰や背中、下腹部に激しい痛みを感じる
  • 血尿
  • 高熱が出ることもあります
診察内容
問診、尿検査と細菌検査、超音波検査など
治療について
鎮痛薬や抗菌薬による薬物治療(痛みが強いときには入院が必要なこともあります)

血尿

血尿
血尿とは

尿に血液が混ざって排出された状態を言います。尿検査で判明する血尿と自分で尿が赤いことに気づく血尿(肉眼的血尿)があります。血尿の色はさまざまです。血尿の原因はさまざまですが、尿路(腎臓や膀胱など)の悪性腫瘍の可能性もありますので、なるべく早く受診しましょう。

症状
  • さまざまな血尿の色があります(赤茶色・黒っぽい尿、オレンジ色(濃い色)の尿、鮮やかな赤やピンク色の尿、濃い赤の尿など)
  • 尿に血の塊が混じることもあります
診察内容
問診、尿検査と細菌検査、尿細胞診、超音波検査
治療について
血尿の原因に応じた治療(血尿が強いときには入院が必要なこともあります)

前立腺がん等の泌尿器科腫瘍

泌尿器科腫瘍
泌尿器科腫瘍とは

泌尿器(前立腺・腎臓・膀胱・腎盂・尿管・精巣など)のがんは、初期には自覚症状が少なく、健康診断の血液検査や腹部エコー、CT等で発見されることも多い疾患です。特に前立腺がんは最近増加してきています。前立腺がんは血液の腫瘍マーカー(PSA:前立腺特異抗原)により早期発見が可能です。検診などでPSA値が高い場合(4 ng/mlを超える)には、泌尿器科専門医への受診が必要です。

症状
発症した場所によってさまざまな症状を呈します。前立腺がんの場合で進行した場合には尿の出が悪い、血尿が出る、骨の痛みがある(転移によるもの)などがありますが、多くの場合自覚症状はありません。
診察内容
問診、尿検査、超音波検査、CT検査、MRI検査など
治療について
がんの種類や状態により治療法が異なります。当院で可能な治療を行います。

男性更年期障害(EDも含む)

男性更年期障害
男性更年期障害とは

ストレス・環境の変化や加齢により男性ホルモンが減少することで、急激または徐々に症状が現れます。40歳代から60歳代が多く、体だけでなく心の不調を感じるため、精神的な不調と勘違いされてしまう方もいらっしゃいます。病院での治療もできる病気ですので、変化にお悩みの方は一度ご相談ください。

症状
  • 動悸
  • ほてりやのぼせを感じる
  • 発汗
  • 冷え
  • めまい・耳鳴り
  • 頻尿
  • 頭痛
  • よく眠れない
  • 憂うつ
  • イライラ
  • 物忘れが増える
  • 体毛が薄くなる(ヒゲが伸びるのが遅くなる)
  • 性欲低下
  • 勃起力低下(ED)
診察内容
問診、尿検査、血液検査、超音波検査など
治療について
ホルモン療法などの薬物治療
ED
EDとは

勃起とは性的刺激を受けると神経が伝達されて信号が送られ、陰茎海綿体に血液が流れ込んだ状態ですが、EDは神経と血管の働きが妨げられた状態をいいます。加齢やストレス、生活習慣病や神経疾患、他には飲んでいるお薬の影響等さまざまな原因が考えられます。

症状
  • 満足な性交が行えるだけの十分な勃起が得られない
診察内容
問診、尿検査、血液検査、超音波検査など
治療について
主に薬物治療を行いますが、EDの原因により治療法は異なります。

動画で見るすっきりぐっすり排尿外来

お悩みの多い夜間頻尿について動画で分かりやすく解説しています。
公式Youtubeチャンネルでも公開されておりますので是非ご覧ください。

● KKT『KKT!医療ナビ Dr.テレビたん』 2021年4/24放送 番組ホームページへ

● TKU『かたらんね』 2021年4月29日放送

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桜十字病院

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