【勉強会】東京 武蔵野・板橋ホスピタにて食事介助実技セミナーを行いました。
7月3・4日の2日間、口から食べるプロジェクトディレクターナースの建山が
東京にある、桜十字グループの有料老人ホームであるホスピタルメント武蔵野・ホスピタルメント板橋へ
食事介助実技セミナーに行って来ました!
熊本のホスピタルメント3棟でも実技セミナーを行ったところ、
「ぜひ東京のホスピタルメントでも実施してほしい!」との要望があり実現したものです。
まずは桜十字病院での取り組みを紹介しました。
プロジェクトの目的・活動内容を通して何故「口から食べる」ことが大切なのかを理解してもらいます。
そして食事介助の実技セミナーです。スタッフ同士お互いにポジショニングや食事介助をしてもらい、お客さま体験をしました。
このお客さま体験を通し、快・不快な介助を自分達で実感してもらうことが実技セミナーの一番の目的です。
参加したスタッフからは「他人から食べさせてもらうことがこんなに怖いんですね」との声も。
スプーンの舌上への乗せ方や安心できる声かけ・手の添え方など技術を学んでいます。
続いて、実際にデイルームにて食事中のお客さまで摂食障害のある方や、食事に時間がかかる方へのアプローチを行いました。
食事に時間がかかってしまうお客さまは、口唇閉鎖不全があり、上手く口を閉じれないことが原因でした。
うまく閉じれるよう口角へ手を添えサポートする、など細かな技術指導したところ、食事時間がいつもよりも早くなりました。
スタッフの介助にかかる時間も減り、お客さま自身の疲労感の縮小化にも繋がっています。
病院の現場でもよくありますが、食事に時間がかかりすぎるのはお客さま・患者さま・スタッフへの負担になることがあります。
吸引付き歯ブラシを使用していましたが正しい使い方が出来ていなかった為、実践しながらの指導を行っています。
また、全介助で口腔ケアを行っているお客さまがいました。
建山がギャッジアップをしてしっかりお客さまの上体を起こし、歯ブラシを持って頂いたところ自分で磨き、うがいすることまで出来ました。
体を起こして歯ブラシを持ってもらった時に笑顔になられ、スタッフからは、
「こんな笑顔を見せるんだ」「自分で磨くことが出来るなんて」と驚きの声が聞かれました。
一日を通してセミナーを受けたスタッフからは、
「食事という当たり前で日常的な行為を、私達介護職や医療職が非日常なものにしてしまう危険性があるんですね」
「ポジショニングをきちんと行うことでお客さまの表情まで変わるのを目の当たりにしました」
「お客さまの見たことのない笑顔に喜びを感じました」
「食べるためには口だけでなく全身を包括的に見ることが大事なんですね」
と、介護のプロとして気付かされたこと・感じた喜びの声がたくさん聞かれました。
お客さまには美味しいこだわりの食事をしっかり食べて元気に過ごして欲しいです!
同じ桜十字グループとして、ぜひ継続して取り組んでいって欲しいと思います!