自分のできる仕事、苦手な事を理解して、
自分らしく職場復帰を目指します。

医師の診断をもとに多職種で客観的な評価をするのと同時に、職場からの情報提供をもとに患者さまが安心して復職できるよう、幅広いスタッフがチームとなって支援していきます。

復職支援は、脳卒中や頭部外傷などの病気によって、身体や言葉に障害が出てしまったり、注意障害や記憶障害などの他の人から見てわかりにくい障害がでた患者さまや家族の不安について一緒に考え支援するものです。

桜十字病院では、復職支援の一つとして自分のできる仕事、苦手な事を理解して自分らしく職場復帰を目指すための職業リハビリテーションとして、「ワークサンプル幕張版(通称:MWS(ムース) (Makuhari Work Sample))」を導入しています。実際に職場で行われているような作業が実施できるので、職業上の詳細な課題が分かるだけでなく、課題に対応するための行動など、自分の能力を補う対応を身に着けることを目指しています

2021年3月現在MWSは熊本県内の病院では桜十字病院だけが導入しています。


MWSの主な訓練内容

OA作業

  • 数値入力
  • 文章入力
  • コピー&ペースト
  • 検索修正
  • ファイル整理

事務作業

  • 数値チェック
  • 納品請求書作成
  • 作業日報集計
  • ラベル作成

実務作業

  • ナプキン折り
  • ピッキング
  • 重さ計測
  • プラグタップ組立

訓練はOA(オフィス・オートメーション)作業事務作業実務作業を13種類にわけて構成。医師やリハビリによる評価や職場からの情報をもとにそれぞれの患者さまにあわせたMWSでの支援をスタートさせます。実際に職場で行われているような作業が実施できるので、職業上の詳細な課題が分かるだけでなく、課題に対応するための行動など、自分の能力を補う対応を身に着ける手段の獲得もできます。

 

実務作業の訓練の一例

実務作業
ピッキング

「ピッキング」は注文書に書かれた名前や番号を手掛かりに必要な品物をそろえる作業です。そろえるまでにかかった時間や年代別の正答率で評価。あわせて、ストレスや疲労に対処できるかを確かめます。レベルによって、品物の数などが違います。

実務作業
重さ計測

食品製造や薬品の取り扱いなどの業種で必要な、製品の重さを指示に沿って計測する訓練が「重さ計測」です。レベルが上がると異なる重さの製品を測って、目標となる重さになるように適切な組み合わせを見つける訓練なども行います。

実務作業
プラグ・タップ組立

製造業では電子部品などを組み立てる作業もあり、より実際の作業に役に立つ訓練が「プラグ・タップ組立」です。ミスの間違いなどにはアドバイスをして、患者さまの訓練を支えます。プラグ・タップ組立には5つのレベルがあり、作業時間はおよそ50分です。

復職支援は病気などで仕事に不安を抱える人たちの心の支えにもなります。

職業リハビリテーションにおいてMWSを活用することで患者さま本人が、
安心して仕事ができるのか、作業だけでなく精神的な面も含めて支援を行うことが出来ます。


「かたらんね」で紹介されました!

桜十字病院の「職業リハビリテーション」が TKU テレビ熊本の情報番組『かたらんね』で2回に分けて紹介されました。
公式Youtubeチャンネルでも公開されておりますので是非ご覧ください。

第一回 2020年12月24日放送

 

第二回 2021年2月25日放送

復職支援・MWSに関するお問い合わせ

地域医療連携部直通

096-378-1120

医療ソーシャルワーカー 芹川までご相談ください。