No. 006 100年歩けるカラダを作るリハビリマシン『walkey device』の導入【ヴィーヴル】
2024年2月に桜十字グループに加わった、在宅介護および施設介護のサービスを展開する【ヴィーヴル】では、10月より『walkey device(ウォーキー・デバイス)』を導入しました。
ヴィーヴルの個別リハの課題と対策
ヴィーヴルでは通所介護サービスを提供していますが、在籍するセラピストが1名という状況の中、個別リハをおこなうにあたり次のような課題がありました。
● 個別対応のため利用者一人一人に関わる時間に限界がある
● 個別対応により介入人数に限界がある
その対策として、『walkey device(ウォーキー・デバイス)』を1台導入し、すでに導入している『健康王国』と併用して、現在サービスをおこなっています。
個別リハ介入人数の変化については、『walkey device』導入前は、1日型で13名、半日型で8名の介入が限界でしたが、導入したことにより一人一人に対する介入の時間も短縮でき、定員いっぱいの24名に対して、個別対応が可能となりました。
結果としては、セラピストが2名必要だったところを、現在は1名での対応が可能となっています。
『walkey device(ウォーキー・デバイス)』とは?
低負荷で体に無理な負担をかけず、安全かつ効率的に体を鍛えられるオリジナルマシン。上肢から下肢まで、1台で大小様々な筋肉・関節可動域を整えられるリハビリマシンです。
人生100年時代のオールインワンリハビリマシン『walkey device(ウォーキー・デバイス)』の製品ページは こちら >>>
『『健康王国』とは?』とは?
介護施設向け音楽療養コンテンツ『健康王国』の詳細は こちら >>>
ヴィーヴルでの『walkey device(ウォーキー・デバイス)』運用についてきいてみました!
今年の6月からヴィーヴルへセラピストとして配属された松尾 理学療法士に、『walkey device(以下、ウォーキー)』の活用についてお話をうかがいました。
- 導入のきっかけを教えてください。
ヴィーヴルでリハビリをおこなっていく中で最大の課題と感じたのが、限られたスペースでおこなうリハビリです。桜十字病院のリハ室のような広い空間がないため、マシンを入れることができない葛藤と、このような環境で限られた時間の中、自分一人ですべてのご利用者さま一人一人にトレーニングをおこなっていくことに限界を感じていました。
そんなときに介護研究室の齊藤副部長から『ウォーキー』のご提案を受けて、8月初旬よりデモ体験を開始ました。
実際に利用してみると、ご利用者さまのお体に合わせたトレーニングが可能で一定量の負荷もかけられるという点と、スペースも取らないというところがこの施設に合っているのかなと感じました。また、お客さまの反応もよかったので、導入を相談させていただきました。
- 普段、どんな風に運用をしていますか?
ご利用者みなさまに『健康王国』で体操などをしていただいている間、お一人ずつ交代で、『ウォーキー』のトレーニングをおこなっています。
『ウォーキー』に関しては脚の筋力増強の目的が主ですね。
座った状態の太ももや立った状態での足首にベルトを巻き付けて『ウォーキー』に接続し、左右の脚の上げ下げを10~20回ほど行います。可能な方はスクワットも加えて、といった感じで。お一人5~10分くらいずつですね。セット数は体の状態や疲労感に応じて変えています。
きちんとした動作、トレーニングがマンツーマンでできることが『ウォーキー』を利用するリハビリの根底にあります。
『健康王国』ではちょっとした機能に応じた、例えば乗り移りやトイレ動作など生活を念頭に置いた体の動かし方をメインに、その時のご利用者さまを見ながら、その日に合った体操をプログラムして流しています。
映像と音が流れたら声をかけなくてもご自身でやられている方が多いですけれども、動こうとしない方もいらっしゃいますので、そういう方々はテレビの前にお誘いして直接声をかけて体操していただいています。
その間にお一人ずつ『ウォーキー』を使用して、終わったらお席に戻したうえで次の方を連れてきて、、、というような流れでおこなっています。
この流れを時間内ずっと、全員が順々に回れるようにしています。
- 今後の活用に何か計画はありますか?
私が不在のときに他のスタッフも同じようにできれば、と考えています。
私と変わらないようにできることが一番の理想と思っていて、そのためにもすでにおこなっているものの中からシンプルで広い範囲のメニューを考えています。スタッフ向けのメニュー表を作っていきたいと思っています。
- 最後に、同じような悩みを抱えている施設にむけて『ウォーキー』のおすすめポイントを教えてください。
例えばLet’sリハ!などの比較的広さのある施設では、本格的な機材を置いてトレーニングできると思いますが、ここみたいに狭いところだとそれだけで場所を取ってしまい、利用者を入れることができなくなってしまうところも多いと思います。その点『ウォーキー』はスペースを取らずに導入できる点が何よりおすすめです。
体にかける抵抗は本格的なマシンに比べるとどうしても制限はあるのですが、負荷をかけるトレーニングを続けることでその身体機能の維持にはつながります。ご利用者さまもただ歩いているだけより運動をしたという体感がありますし、そういった点でも『ウォーキー』は特におすすめです。
ヴィーヴルのデイサービスをのぞいてみました!
導入当初はご利用者さまも「なんだろう?」という感じで、とりあえずやってもらっていた印象があったようです。最初は「重い」「引っ張りすぎて怖い」と言っていた方も、今は少しずつですが慣れてこられた方も多く、だんだん苦に感じなくなってきている方もいらっしゃるとか。
そういった点でも、大きな成果が出てきている印象を受けました。
ご利用者さまのお声
松尾さんはじめ、ヴィーヴルのみなさん、ご協力ありがとうございました!
◎ おまけ ◎
ヴィーヴルには、桜十字グループでも導入はここだけ!という機材がもう一つあります。
それは対話支援システム
使用前後でご利用者の反応は全く違うそうです。
この日も『健康王国』の音声を『コミューン』を通して届けていました。
取材中、私が耳元でお声をかけても反応が薄い方が数名いらっしゃいましたが、『健康王国』の画面と音声にはきちんと合わせて体操をされていて、『コミューン』の効果を実感しました。
全ての方に万能というわけではないそうですが、普段から音を認識できない方でも、『コミューン』から聞こえてくる大きな音に反応して画面を見、画面の動きに合わせて体操をされている方も多いそうです。
対話支援システム『comuoon(コミューン)』の製品ページは こちら >>>